面談・報告スケジュール(時間割)
この文書の役割は、迷いをなくすことです。
「いつやるか」を毎回考えていると、忙しい週に必ず飛びます。曜日と時刻を固定してください。
#1. 標準の時間割(推奨)
曜日・時刻は下記を標準とします。理由も併記するので、変更する場合は理由を踏まえて判断してください。
| 枠 | 曜日・時刻 | 対象 | この曜日にする理由 |
|---|---|---|---|
| 月次予定づくり | 毎月 第1営業日 10:00〜11:15 | 全社員 | 月の頭に全体像を掴む。遅らせると月の1週目が無計画になる |
| └ 教育担当の確認 | 同日 15:00〜15:15 | 教育担当 | 本人が作った直後に確認する。翌日以降にすると修正が効かない |
| コーチング半日 | 毎週 水曜 13:00〜16:30 | コーチング期の対象者 | 週の中日。ここで詰まりを見つければ、木金で取り返せる |
| 週次報告 提出 | 毎週 金曜 16:00まで | 全社員 | 週の終わりに締める。月曜提出にすると週末をまたいで記憶が薄れる |
| 週次面談 | 毎週 金曜 16:30〜17:00 | ティーチング期の対象者 | 報告提出の直後。読んでから話すため間を30分空ける |
| 隔週1on1 | 隔週 水曜 16:00〜16:30 | メンタリング期の対象者 | コーチング期の半日枠と同じ曜日。習慣を引き継げる |
| 月末振り返り | 毎月 最終営業日 15:00〜15:30 | 全社員 | 月内に締める。翌月にずらすと「来月の予定づくり」と混ざる |
| 日次の完了報告 | 毎日 終業前 5〜10分 | 全社員 | 記憶が新しいうちに書く。翌朝に回すと詰まりの記録が消える |
| 日次の朝確認 | 毎日 始業直後 5分 | ティーチング1ヶ月目のみ | その日の優先順位を口頭で確認する |
#2. 育成段階別 面談一覧
段階が進むにつれ、教育担当の関与時間が計画的に減っていく設計です。
#2-1. ティーチング 1ヶ月目
| 頻度 | 枠 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 毎日(朝) | 朝の予定確認 | 5分 | 今日やることの優先順位を口頭で確認 |
| 毎日(夕) | 完了報告 | 10分 | 完了したこと/詰まったことを口頭+記録 |
| 毎週 金 | 週次面談 | 30分 | 今週やったこと・つまずき・来週やること |
| 月1回 | 月次予定づくり同席 | 60分 | 本人はまだ作れないため、一緒に作る |
週あたり合計:面談 約1時間45分+実務指導 3〜3.5時間 = 4〜5時間
#2-2. ティーチング 2ヶ月目
| 頻度 | 枠 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 毎日(夕) | 完了報告 | 10分 | 完了+「詰まったこと」を必ず1件挙げさせる |
| 毎週 金 | 週次面談 | 30分 | 詰まりの傾向を見る |
| 月1回 | 月次予定づくり | 30分 | 本人が作り、教育担当が補う |
週あたり合計:面談 約1時間20分+実務指導 1.5時間 = 約3時間
※ 朝の確認はこの月から廃止します。廃止することを本人に伝えてください。
#2-3. ティーチング 3ヶ月目
| 頻度 | 枠 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 毎日 | 完了報告 | ― | 口頭面談は廃止。シートへの記録のみ |
| 毎週 金 | 週次面談 | 30分 | シートをもとに確認 |
| 月1回 | 月次予定づくり | 15分 | 本人が作り、教育担当は確認のみ |
| 3ヶ月目末 | 卒業判定+見極め共有 | 60分 | 下記3章 |
週あたり合計:面談 30分+実務指導 1.5時間 = 約2時間
#2-4. コーチング期(4〜6ヶ月目)
水曜午後の半日を、まとめて確保します。 15分×6回では対話になりません。
| 時刻 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 13:00〜13:30 | 週次の振り返り面談(本人8割話す) | 30分 |
| 13:30〜15:00 | 実務の同席・伴走(口を挟まない) | 90分 |
| 15:00〜16:00 | 対話(その月のテーマを深掘り) | 60分 |
| 16:00〜16:30 | 次週の予定づくり(本人が組む。担当は質問のみ) | 30分 |
週あたり合計:3時間30分
金曜の週次報告は提出のみ(面談は水曜に統合)。月次予定づくりは本人が単独で行い、教育担当は15分の確認のみ。
| 節目 | 枠 | 時間 |
|---|---|---|
| 6ヶ月目末 | 卒業判定 | 60分 |
#2-5. メンタリング期(7ヶ月目〜)
| 頻度 | 枠 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 隔週 水 | 1on1 | 30分 | 進捗確認ではない。 業務の話は10分まで |
| 毎週 金 | 週次報告 | ― | 提出のみ。面談なし |
| 月1回 | 月次予定づくり | ― | 本人が単独で作成。教育担当は目視確認のみ |
| 月1回 | 月末振り返り | 30分 | 見積もり精度と割り込み量を一緒に見る |
隔週あたり合計:30分
#3. 節目の面談(年間)
| 時期 | 面談名 | 時間 | 参加者 | 内容 | 使う様式 |
|---|---|---|---|---|---|
| 入社1週目 | 初回すり合わせ | 90分 | 本人・教育担当 | 行動規範の読み合わせ/1年後の仕上がり像を渡す/なりたい姿シートを渡す | 50 055-4 templates/08 |
| 入社2週目 | なりたい姿 読み合わせ | 45分 | 本人・教育担当 | A/B/Cの3領域に分ける | templates/08 |
| 3ヶ月目末 | ティーチング卒業判定+見極め共有 | 60分 | 本人・教育担当 | 判定5項目を本人同席で/見極め結果を本人に伝える/なりたい姿の見直し | templates/03 templates/06 templates/08 |
| 6ヶ月目末 | コーチング卒業判定 | 60分 | 本人・教育担当・経営者 | 判定5項目/具体的エピソードで確認/関与を減らすことを明言 | 006-2 templates/08 |
| 1年目 | 年次振り返り | 90分 | 本人・教育担当・経営者 | 仕上がり像12項目の自己評価と突き合わせ/次の1年のなりたい姿 | 055-4-2 templates/08 |
| 以降 半年ごと | なりたい姿 更新 | 60分 | 本人・教育担当 | 更新し、役割・担当の見直しに反映 | templates/08 |
#3-1. 節目面談の共通ルール
- 必ず本人同席で行う。 一方的な通知にしない
- 各項目について、本人の自己評価と教育担当の評価を突き合わせる
- ずれている項目こそ、次の期間のテーマになる
- 判定結果が未達の場合、書面で「何をクリアすれば進めるか」を渡す
#4. 全社員共通の枠
新人だけでなく、既存社員も同じ枠で運用します。
| 頻度 | 枠 | 時刻 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 毎日 | 完了記録 | 終業前 | 5分 |
| 毎週 金 | 週次報告 提出 | 16:00まで | 15分 |
| 毎月 第1営業日 | 月次予定づくり | 10:00〜 | 75分 |
| 毎月 最終営業日 | 月末振り返り | 15:00〜 | 30分 |
| 半年ごと | なりたい姿 更新 | 別途設定 | 60分 |
| 半年ごと | 行動規範の見直し | 別途設定 | 60分 |
| 半年ごと | 制度全体の見直し | 別途設定 | 90分 |
#4-1. 半年ごとの見直し(推奨時期)
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 4月・10月 | 行動規範の見直し(守られていない項目を削るか、守れる形に変える) |
| 4月・10月 | 制度全体の見直し(形骸化した項目を削除する) |
| 4月・10月 | 全社員のなりたい姿の更新 |
項目を増やすより、機能していない項目を削ることを優先してください。
#5. 年間カレンダー(1名を採用した場合の例)
入社月を1月とした場合の例です。実際の入社月に読み替えてください。
| 月 | 育成段階 | その月の面談 | 教育担当の月間時間 |
|---|---|---|---|
| 1月 | ティーチング1ヶ月目 | 初回すり合わせ90分/なりたい姿読み合わせ45分/日次×20/週次×4/予定づくり60分 | 約20時間 |
| 2月 | ティーチング2ヶ月目 | 日次×20/週次×4/予定づくり30分/月末振り返り30分 | 約13時間 |
| 3月 | ティーチング3ヶ月目 | 週次×4/予定づくり15分/月末振り返り30分/卒業判定60分 | 約9時間 |
| 4月 | コーチング1ヶ月目 | 半日×4/予定づくり15分/月末振り返り30分 | 約15時間 |
| 5月 | コーチング2ヶ月目 | 半日×4/予定づくり15分/月末振り返り30分 | 約15時間 |
| 6月 | コーチング3ヶ月目 | 半日×4/月末振り返り30分/卒業判定60分 | 約16時間 |
| 7月〜 | メンタリング | 隔週1on1×2/月末振り返り30分 | 約1.5時間 |
| 翌1月 | ― | 年次振り返り90分 | 約3時間 |
7月以降、教育担当の負荷が月1.5時間まで下がります。 これが本制度の目標です。6ヶ月間で前倒しに時間を使い、以後は使わない設計になっています。
#6. 枠を守るためのルール
面談が流れ始めた時点で、制度は機能を失います。 次を守ってください。
| # | ルール | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 曜日・時刻をカレンダーに固定枠として入れる | 予定として入っていないものは、必ず他の予定に埋められる |
| 2 | 「今週は忙しいから来週」を1度もつくらない | 1度でも流れると、以後なし崩しになる |
| 3 | やむを得ず動かす場合、その週のうちに代替日を決める | 「また今度」は実施されない |
| 4 | 短縮する場合は、事前に理由を伝える | 無言の短縮は「自分は優先度が低い」と伝わる |
| 5 | 半日枠を分割しない | 15分×6回では対話にならない |
| 6 | 枠を減らすときは、理由を明言する | 無言で減らすと「見放された」と受け取られる |
#6-1. 枠を確保できない場合
コーチングの半日枠を確保できる見込みがないなら、コーチング開始を遅らせてください。
中途半端な着手は、本人に「放置された」という印象だけを残します。ティーチング期間を1ヶ月延長し、枠を確保できる状態を作ってから始めるほうが、結果的に早く進みます。
#6-2. 枠を減らすときの伝え方
3ヶ月目(日次面談の廃止)
「明日から、朝と夕方の口頭確認はやめます。シートへの記録だけにしましょう。減らすのは、一人で進められると判断したからです」
7ヶ月目(メンタリングへの移行)
「ここからは、あなたが自分で回す段階です。面談は隔週30分に減らします。減らすのは、任せられると判断したからです。困ったときは、いつでも来てください」
#7. 教育担当が複数名を見る場合
教育担当は1名の対象者につき1名固定が原則ですが、同時に2名を見る場合の時間を示します。
| 状況 | 週あたり時間 | 可否 |
|---|---|---|
| ティーチング1名のみ | 4〜5時間 | ○ |
| コーチング1名のみ | 3.5時間 | ○ |
| ティーチング1名+メンタリング1名 | 約5時間 | ○ |
| コーチング1名+メンタリング1名 | 約4時間 | ○ |
| ティーチング2名 | 8〜10時間 | △ 本業と兼務では厳しい |
| ティーチング1名+コーチング1名 | 7.5〜8.5時間 | △ 同上 |
ティーチング期が重ならないよう、採用時期をずらすことを推奨します。 どうしても重なる場合は、教育担当を2名に分けるか、片方の開始を1ヶ月遅らせてください。
#8. 曜日・時刻の変更について
自社の業務都合に合わせて変更してかまいません。変更する場合は記録を残し、全社員に共有してください。
変更時に守ること:
- 週次報告の提出と週次面談の間に、30分以上空ける(読む時間が必要)
- コーチング半日は、週の前半〜中日に置く(詰まりを週内に取り返せる)
- 月次予定づくりは、月の第1営業日に置く(遅らせない)
- 月末振り返りは、月内に済ませる(翌月に持ち越さない)